深海の巨人・アブラボウズ

 アブラボウズ。妖怪のような名前ですが、スズキ目ギンタラ科の深海魚です。アイナメに近い仲間のお魚で、石巻や気仙沼では「沖ネウ」岩手県では「沖アブラメ」とも呼ばれています。また、クエに偽装されたり、食用禁止のアブラソコムツやバラムツと混同されたりと可哀想な魚でもあります。

 しかし、近年の嗜好の変化や、その大きさから新たな大物釣りのターゲットとして注目されています。

 6月19日に県境をまたぐ移動が解除され、6月22日(月)好調が続く小名浜沖のアブラボウズに小名浜港の第八光勝丸さんで釣行しました。

 午前3時に乗船の6名が揃い、船長の指示で釣り座に入る。今回は右舷に全員が並び、私はミヨシに決まりました。

 海の朝焼けに包まれながらポイントまではもう少し。

 到着後、投入に間に合うように仕掛けにエサをセットします。

道糸PE10号、幹糸ナイロン40号、ハリスナイロン30号、鈎はムツ30号、捨て糸ナイロン10号の胴付き2本鈎。オモリ500号。エサはサンマとスルメイカの1匹掛け。捨て糸は通常1ヒロ程取りますが、根掛かりが無く、キンキも混じることがあるので、短くした方が良いと船長のアドバイスで、今回は50㎝と短めにしました。

 サンマは頭をつけたまま中骨を取り1匹掛けにします。

 スルメイカは胴のてっぺんに横から鈎を掛けます。またイカのフをつぶすと匂いが出て良いと船長が言ってました。

 アピールのため、タコベイトを付けました。

 港から2時間半の航程でポイントへ。トモの方から順番に投入。1流し目は、トモの方が15キロ級を1本釣り上げました。

 続く2流し目。トモの方から順番にアタリが来ています。そして、私にもアタリ!!大きく引き込んだところでレバーを巻き上げに入れますが、一瞬、根掛かりと思いましたが、上がってきます。従来よりも小型のリールですが、順調に巻き上げてきます!!途中、魚が暴れてドラグが作動して糸が出ますが、余裕そのものです。

 周りでも10~15キロ級のアブラボウズが取り込まれています。私の仕掛けも上がって来ました。仕掛けを手繰ると、思ったよりも大きなサイズのアブラボウズです。2人掛かりで引き揚げてもらいました。船長の見立てで30キロはありそうとの事です。今までで1番大きな魚になります。

 持ち上げようとしましたが、重くて持ち上がりません!!

 アブラボウズの食いは活発で、誰かにアタリが来ると、他の方にアタリが続いていきます。

 小さくても7~8キロ、10キロ以上の魚が次々と釣り上げられていく様子は、非日常的な釣りです。 

 前日の船長の話では、天候が崩れてくる予報なので、3~4投で早上がりになるとのことでしたが、午前9時までに6投流しました。

 船中20本。トップ6本の釣果です。私も4本釣ることが出来ました!!

 

 やはり、重くて持ち上がりません!!

 以前よりも、手軽になったとは言え、深海釣りは敷居の高い釣りには変わらないと思います。高価な釣具に乗船代。「コスパに優れた」最近の釣りとは真逆の世界ですが、高い敷居を超えると味わえる魅力があるのも事実です。

 今回で3度目のアブラボウズ釣りですが、私に年齢の近い方や初めての方に出会います。超ベテランの一部の方の釣りのイメージの方も多いと思いますが、私にとっても意外なことでした。

 

 クーラーに入れてみたものの、入り切らないので、頭と尾びれを切り落とし、内臓を取り除きクーラーに収めました。

 さて、30キロ級のアブラボウズ。何とか自宅の流しに収まったので、いつものように捌いていきます。

 ウロコとカマを取り、血合いの部分を取り除きます。ここから三枚おろしにします。

 1枚・・・

2枚・・・ 

ここに、中骨が入って3枚下ろしの完成です。

 更にこのブロックから、刺身用と切り身用に切り分けます。

 

 そして、刺身用のサクから、「トロ」の部分をバーナーで両面を炙り・・・

 

 粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やし・・・

 削ぎ切りにします。

 薄く切った身と盛り合わせて、お刺身の完成です。

他に、カマの煮つけやハラスの塩焼き、味噌漬けなど、美味しく頂きました。

  スタッフ鈴木(裕)でした。